映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』My雑感
映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』予告編
大森監督の作品は引きの絵が好きだ。この映画でも長回しの引き絵が無音であっても、登場人物の感情を事細かに読み取れる。それにキャスト一人一人の心情がこの映画によってにじみ出ているのも良い。主観的に、客観的に、映画の構図が織りなす人間模様が最後まで心の奥底で渦巻いている。
ケンタは言った。
「世の中には二種類の人間がいる。
一つは自分で人生を選べる人・・・・・・ もう一つは選べない人・・・・・・
オレたちは選べない人・・・」
ある夜ケンタとジュンは決意する。
「すべてをぶっ壊して『ここ』から抜け出す」
『ここ』が意味すること、生まれながらの格差があった3人でどうやって『ここ』から抜け出すか。
出演者の演技も狂気じみていて、作品にとても似合っている。
宮崎将のあの虚無な演技は、凄まじいし、
カヨちゃんのウザさも、
松田翔太の鋭さも、高良健吾のユルさも、演技派ぞろいで見ごたえり。
く観てるうちからジットリした妙な不安感に因われてしまったのは共感できる部分が多かったからだろうか。
社会から退け合うように、世界から解放してほしそうに、3人はただ進む。
何が悪いのかわからないまま、3人は報われない道をただ歩む。
この映画に出てくる人物の誰もが一般的な社会の物差しで見たら「幸福」ではない。
僅かな希望もなく、投げやりな人生に虚無感と閉塞感だけが漂う。
この作品、DVDになっているので、気になる人は手に取ってほしい。
特に、カヨちゃん役の安藤サクラは抜群の演技力。
彼女だけでも観る価値はあります。
DVD紹介
【松田翔太・高良健吾・安藤サクラ】話題の競演!
東京から北海道へ---。
日本映画を牽引する3大若手俳優が体現する、映画ファン必見の新しいロードムービーが誕生!
★映画界絶賛!2010年各映画賞、受賞候補作。
★「ぶっ壊して抜け出すんだよ---。」
ゼロ年代を生きる若者たちのやり場のない怒りや衝動を描き、バイオレンスシーンも必見の青春映画。
【ストーリー】
孤児院育ちのケンタは、幼女誘拐未遂で逮捕された兄の借金を返すべく、嫌味な先輩のもとで幼馴染の弟分・ジュンとともに肉体労働に勤しんでいた。
だがある日、ジュンに誘いをかけたケンタは会社の事務室と先輩のクルマを鈍器で破壊すると、ナンパした女の子・カヨを引きずり込んで自動車で旅立った。
目的地は北海道の網走…ケンタの兄が収監されている場所だ。
途中セックスの相手に見境のないカヨをクルマから追い出し、工事現場から持ってきた部品を換金したふたりは、浮き立つような気持ちで旅を続けるのだった。
その旅路の果てに待つものは何か。
【初回生産限定】フォトカードセット
【特典映像】セルDVDオリジナル映像「メイキング・オブ・ケンタとジュンとカヨちゃんの国」
【スタッフ】
監督・脚本:大森立嗣
撮影:大塚亮
録音:加藤大和
美術:杉本亮
編集:普嶋信一
音楽:大友良英
記録:杉田真一
衣装:伊賀大介
ヘアメイク:徳田芳昌
装飾:渡辺大智
エンディングテーマ:阿部芙蓉美「私たちの望むものは」(フォーライフミュージックエンタテインメント)
【キャスト】
松田翔太
高良健吾
安藤サクラ
宮将
柄本佑
洞口依子
多部未華子
美保純
山本政志
新井浩文
小林薫
柄本明
(C)2010「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会
ぶっ壊して抜け出すんだよ――。
施設で兄弟のように育ったケンタとジュン。中卒で得た解体現場の仕事は、電動ブレーカーでひたすら壁を壊す“はつり“だった。安い賃金に過酷な労働、そして陰惨ないじめ。行き場のない苛立ちを積もらせるふたりは、ついに“見えない壁“をぶっ壊す決断をする。
同じ児童養護施設で兄弟のように育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)。2人は、工事現場で壁の破壊を行う“ハツリ”と呼ばれる仕事をして暮らしていた。だが、職場は低賃金、劣悪な労働環境に加え、先輩の裕也(新井浩文)からの執拗ないじめに遭い、快適さからは程遠い場所だった。ある日、カヨちゃん(安藤サクラ)という女の子と知り合ったジュンは彼女の家に転がり込む。一方、ケンタは毎月、裕也に金を払い続けていた。ケンタが13歳のとき、兄のカズ(宮崎将)が幼女誘拐事件を起こした。それを馬鹿にした裕也は、カズにナイフで切りつけられ負傷。その賠償金と称して、裕也はケンタから金を巻き上げていたのだ。将来の夢もなく、日々虐げられる生活に絶望する2人。そんなある夜、ケンタとジュンはハンマーを手にして裕也の車を破壊すると、カヨちゃんを連れて逃走。カズのいる網走刑務所を目指して車を走らせる。ケンタは、行き詰った毎日にカズが風穴を開けてくれるに違いないと期待していた。道中、闘犬を飼う男(小林薫)、同じ施設で育った片目の洋輔(柄本佑)、キャバ嬢のゆみかちゃん(多部未華子)など、様々な人々との出会いを繰り返すうちに、ケンタとジュンの間には少しずつズレが生じてくる。やがてたどり着いた刑務所で、期待を胸に兄と面会するケンタ。だが、カズは異様な目つきで味気ない返事を返すばかり。その様子に失望した3人は当てもなくバイクを走らせる。やがて、希望を失ったケンタは暴走を始める。拳銃を手にして追ってきた裕也に捨て身で立ち向かうと、夜にはキャンプファイヤー中の若者たちに襲い掛かる。野獣のようなケンタを、裕也から奪った拳銃を手に制止するジュン。だが、ケンタの挑発に思わず引き金を引いてしまう。夜明け。血まみれでグッタリするケンタの肩を抱いて歩くジュン。2人は水平線を目指してゆっくり水の中へと進んでいくのだった……。
映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』
『ゲルマニウムの夜』の大森立嗣監督の監督作品第2作目となる、松田翔太、高良健吾、安藤サクラ主演のロードムービー。第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待作品、第10回東京フィルメックス特別招待作品。第19回あきた十文字映画祭でも上映。キャッチコピーは「三人なら、生きられる」。 関西限定企画として名前に「ケンタ」「ジュン」「カヨ」つく来場者の当日券を割引するキャンペーン「ケンタとジュンとカヨちゃん割引」も行われた。
初日は新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペースほか25スクリーンでロードショー(以降順次公開)。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第8位となっている。
ストーリー
孤児院育ちのケンタは、幼女誘拐未遂で逮捕された兄の借金を返すべく、嫌味な先輩のもとで幼馴染の弟分・ジュンとともに肉体労働に勤しんでいた。だがある日、ジュンに誘いをかけたケンタは会社の事務室と先輩のクルマを鈍器で破壊すると、ナンパした女の子・カヨを引きずり込んで自動車で旅立った。目的地は北海道の網走…ケンタの兄が収監されている場所だ。途中セックスの相手に見境のないカヨをクルマから追い出し、工事現場から持ってきた部品を換金したふたりは、浮き立つような気持ちで旅を続けるのだった。その旅路の果てに待つものは何か。
キャスト
- ケンタ -松田翔太
- ジュン -高良健吾
- カヨちゃん -安藤サクラ
- カズ -宮崎将
- 洋輔 -柄本佑
- 洋介の母 -洞口依子
- ゆみか -多部未華子
- スナックのママ -美保純
- 三郎 -山本政志
- 裕也 -新井浩文
- 闘犬の男 -小林薫
- 菊ちゃん -柄本明
スタッフ
- 監督・脚本 -大森立嗣
- 企画 - 菊地美世志、田中正、孫家邦
- プロデューサー - 土井智生、吉村知己、中野朝子
- 音楽 -大友良英
- 撮影 - 大塚亮
- 録音 - 加藤大和
- 編集 - 普嶋信一
- 美術 - 杉本亮
- 衣装 -伊賀大介
- ヘアメイク - 徳田芳昌
- 装飾 - 渡辺大智
- 記録 - 杉田真一
エンディングテーマ
- 『私たちの望むものは』
- 作詞・作曲 -岡林信康、歌 -阿部芙蓉美
- 2010年4月28日よりiTunes Storeで限定配信。